C++ コールバック関数 ラムダ式

C++のコールバック関数を使ってみます。 まず「std::function」と「ラムダ式」について理解する必要があります。 # std::function `std::function`を使う事で簡単にコールバック関数を受け取る事が出来る ``` 戻り値型 関数名(第一引数, 第二引数) ↓ std::function<戻り値型(第一引数, 第二引数)> ObjectName = 関数 or ラムダ式 or クラスメンバー関数 ``` このテンプレートを使う事で関数やラムダ式、クラスメンバーをObjectName()に割り当てる事が出来ます。 ## コールバック関数を実行する関数を定義 ``` void TestCallback(std::function<void(int a, int b)> func){ func(10, 10); } ``` この例では戻り値(void)と引数(int a, int b)の関数をfuncに割り当てている # ラムダ式について ラムダ式を使う事で、関数をその場で定義する事が出来ます。 主に下記3つで構成出来ます。 ``` [キャプチャー](引数){処理} ``` キャプチャーとはラムダ式が定義されているスコープ内の変数の扱いを指定出来ます。 引数と処理は一般的な関数定義時と同じ様に記述します。 ## キャプチャリスト |記法|解説| |:---:|------| |=|式が定義されているスコープ内変数をコピーして、ラムダ式内で使用する| |&|式が定義されているスコープ内変数を参照して、ラムダ式内で使用する| |x|変数をコピーして、ラムダ式内で使用する| |&x|変数xを参照して、ラムダ式内で使用する| |this|*thisを参照して、ラムダ式内で使用する| ## 使用例 ``` std::function<void(int a, int b)> func = []{ return a + b; } func(10, 20); // 30 ``` ラムダ式ではその場で定義する為、関数スコープ外の変数を使いたい時、キャプチャーリストを指定して関数内で使用出来ます。 # コールバック関数サンプル ## コールバック関数を実行する関数定義 ``` void CallbackRun(std::function<void(int a, int b)> func){ func(10, 20); } ``` ## コールバック関数を渡す ``` CallbackRun([=](int a, int b){ int ab = a + b; }); ```