iOS Siriショートカット使い方
Siri ショートカットとは
Siri ショートカットはiOSを搭載しているiPhone・iPad等で利用出来るAppleのアプリで、iOS AppStoreからインストール出来ます。 アプリはショートカットを自分で作成する事が出来、用途別にショートカットを起動できます。
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基本操作
ショートカットはアクションを並べる事で作成出来ます。アクションをワークフローに追加すると、上から下に向かってワークフローが処理され、ショートカットが終了します。
イメージとしては巷で話題のビジュアルプログラミングと同じで、MacではSiriショートカットに似たAutomatorが以前からありました。
アクション
ワークフローにアクションを並べる事で、ショートカットはワークフローの順に処理を進めます。アクションには幾つか種類があり、これらを組み合わせる事で一連の処理を自動化出来ます。
アクションの種類
- スクリプティング
- コンテンツ
- App
・スクリプティングは次のアクション類が含まれます。[コメント・結果表示・Shortcuts・X-Callback・コンテンツ・シェル・デバイス・ファイル・リスト・制御フロー・変数・計算・辞書・通知・その他追加リソース] iOSのAPI等使う場合に使います。
・コンテンツは次のアクション類が含まれます。[App・カレンダー・連絡先・書類・ヘルスケア・自宅・場所・ミュージック・写真とビデオ・共有・テキスト・Web] iOS標準インストールアプリケーションや機能をが利用可能です。
・Appにはインストール済みサードパーティ製アプリケーションの利用可能なアクションが利用可能です。
各アクションにはインフォメーションアイコンがあり、タップする事でアクションの詳細な説明や入力・出力等の詳しい説明を見る事が出来ます。
画像と定型文をメールするショートカットを作成
今回は手始めにショートカットを起動すると写真を撮影するだけで定型文と一緒にメールするショートカットを作ってみましょう。
写真を撮るアクションを追加
検索から「写真」と検索すると「写真を撮る」アクションが表示されます。このアクションをワークフローに追加します。
写真を撮る
では3つのプロパティがあります。
項目 | 説明 |
---|---|
カメラのプレビューを表示 | 撮影後プレビュー表示をします。再撮影が可能になります |
n枚の写真を撮影 | デフォルトでは1枚 任意の数撮影する事が出来ます |
カメラ | カメラの切り替えを指定出来ます |
変数を設定
変数とは一時的にデータを格納する箱の事で、今回の場合は一時的にカメラで撮影した写真を変数に格納しています。この様にする事で任意のタイミングで変数の呼び出しや追加をする事が出来る様になります。
変数には変数名を設定する必要があります。変数名は変数の呼び出しや追加をする際にどの変数なのかを明確にする事が出来ます。今回の例では変数名を「obj」として設定しています。これで変数objに対して画像を格納する事が出来ました。
テキスト (定型文を作成)
「テキスト」アクションではテキストデータを作成する事が出来ます。このアクションを利用して定型文を構成します。
テキストを変数に追加
テキストを変数に格納します。今回の格納先は先程作成した変数obj
にテキストデータを追加しています。
これでobj
には撮影した画像と定型文を格納した事になります。
試しに「コンテンツグラフを表示」を最後尾に追加し、「▶ 実行」をタップしてみると[撮影]→[コンテンツグラフ]と処理が進みます。
コンテンツグラフに「Camera (日付)」と「テキスト内容」が表示されたらobj
に正しく値が追加されています。
コンテンツグラフはテストの為に追加したので削除してください。
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分かる人には分かるちょっと難しい話
Siriショートカットの変数は変数であって一般的な変数の振る舞いをしません。Siriショートカットの変数はオブジェクトorArrayの様な物で、全く異なる値のデータをまとめて格納し、次のアクションに渡す事が出来ます。
メールを送信
「メールを送信」をワークフローに追加する事で変数に追加
からメールを送信
間に線が繋がっている事が分かります。この線はアクション終了後に次のアクションにデータを繋いでおり、今回の場合obj
変数はメールを送信
にデータを引き継いでいる事になります。
メールを送信には次のプロパティがあります。
項目 | 説明 |
---|---|
作成シート | 作成シートを表示 or 非表示 |
*送信元 | メールクライアントでログインしているメールアドレス |
*宛先 | 送信先メールアドレス |
Cc | メールアドレス |
Bcc | メールアドレス |
*件名 | 件名を入力 |
各種「*」が付いているプロパティは必須項目です。
これでショートカットの作成は終了です。「完了」ボタンをタップし、ショートカットを実行してみるとメールが送信されます。
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